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やわらかな夜(orange pekoe(オレンジ・ペコー)2002年 [2000年代の曲]

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やわらかな夜(orange pekoe(オレンジ・ペコー)

 当時、短期だったが単身赴任、を体験中だった。
にぎやかな家庭生活からの単身赴任の男の夜はさみしいもので
テレビを見るか『酒』を飲むか、とからしい。
私の場合もそうだった。その頃の私はその『酒』の、方だった。

その10年ほど前は夜と言えば行きつけのスナックで接待として歌って
時には踊っての日々を過ごしていたが同じ会社なのに
厳しい状況になりつつあった。酒の飲む環境も変化していた。

ある夜、いつもの店で食事してそのあと、
少し、ネオン街へ出てみた。

いつもはさっさと帰っていたがその時はふと行ってしまった。
そしてあるビルの3階のスナックに入った。

そこで聴いたのがやわらかな夜だった。

 一人ぼっちの夜でふらっと立ち寄った店で、客はいなかった。

暇そうに4人のレディが居た。
完全に『カモ』だった。と身構えした記憶がある。

全員に囲まれハーレム状態。

よく見ると35歳は超えていて、かつて10年前にあちこちに
飲みに行っていた頃に人気のなかったグループの
お姉ちゃん達の10年後、みたいな『がたい』の大きなふっくらしたお姉さん達だった。
しかし、どちらかと言うと話が合う年齢だった。

その中の一人ががやわらかな夜を歌った。
気に入った。

そしてこの曲のCDを即買った。
何度か聴いたが今聴いてもふわふわとした曲調で
さわやかな気持ちにさせてくれる。
大人の歌で洋酒が似合うと言う気がする。
何と言うサウンドなのかわからないがもっと
雰囲気の違うラウンジ、とかクラブで飲みながら聴きたかった曲だった。

ハーレムに優越感もあり好きなだけ歌も歌えることから5,6回は行った。
1回除き毎回、客は店を出るまで一人。

仲良くなるとそんなに高くなくボトルキープ代も安かった。
1回だけ友達と行った。

しかしその友達は『ここは未知との遭遇だ』と言って
魅力ないらしく二度と行きたいとは言わなかった。

ともかく、いわゆる、この世界ではおばちゃん、ばかり。

しかも元気な大阪のおばちゃん予備軍だった。

ある日、客が来ていないのにボトルが多いのはなぜか?と
聞いたら自分たちで空瓶をもらってきて
いかにもボトルをキープしていますかのように
キープ者の名前を書いていると言っていた。

裏技か?と思いつつこの店はだめだな、と確信した。

最近は聴くことはなくなったが先日、ラジオで聴きあの頃を想い出した。
まず、あのスナックは恐らく営業はしていないだろう。



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